2021/02/21 UPDATE
新型コロナウイルス用として国内で初承認された米製薬大手ファイザー製ワクチンが2月17日より医療従事者を対象に先行接種が始まりました。
このページでは接種の対象や接種を受ける方法など、新型コロナワクチンの接種についての情報をお届けします。
なぜワクチン接種が必要なのか?
ワクチンはウイルスの一部から作られ、感染する前に接種する事により体内にウイルスから体を守る抗体などができます。
抗体により感染しても発症しにくくなる、重症化や死亡するリスクを大幅に減らせると期待されています。
また、人口の大半がワクチン接種し免疫を獲得できた場合、「集団免疫」により新型コロナウイルス流行の収束が実現できます。
いつワクチン接種を受けられるのか?
接種を行う期間は、令和3年2月17日から令和4年2月末までの予定です。
最初は、医療従事者等への接種が順次行われ、その後、高齢者、基礎疾患を有する方等の順に接種を進めていく見込みです。
なお、高齢者への接種の開始は、早くても4月1日以降になる見込みです。
どうやって申し込むの?
高齢者や一般への接種には接種券が必要となります。
接種の時期より前に、市町村から住民票の住所宛てに「接種券」と「新型コロナワクチン接種のお知らせ」が届きます。
高齢者には3月、高齢者以外の方には4月以降になる見込みです。
どこで受けられるの?
原則として、住民票所在地の市町村の医療機関や接種会場で接種を受けることができます。
今後、厚生労働省によるワクチンを受けることができる医療機関や接種会場を探すための、接種総合案内サイトが設置される予定です。
費用はかかるの?
全額公費で接種を行うため、無料で接種できます。
副作用などの心配は?
臨床試験で観察された副反応として、注射部位の疼痛(84.3%)、疲労(62.9%)、頭痛(55.1%)、筋肉痛(37.9%)、悪寒(32.4%)、関節痛(23.7%)、下痢(15.5%)、注射部位の腫脹(10.6%)などが報告されています。
接種翌日は体がだるくなる方が半数以上になるとのことで、例えば同じ職場の方が同日に接種を行うと疲労感で翌日お休みする方が重なるかもしれません。
同じ職場に勤務する方が接種日が重ならないようにする必要がありそうです。
また、注意が必要な副反応として『アナフィラキシー』が指摘されています。
血圧が下がるなどの症状が重いアレルギー反応のことです。
米国では、1,893,360回の1回目接種後に21例のアナフィラキシーが検出されました。
そのためワクチンを接種する際には、接種後に会場などで15分以上経過をみる必要があります。
接種を受ける際には、その後の予定は余裕をもたせておくことをおすすめします。
接種にあたっての注意事項は?
ワクチンを受けるにはご本人の同意が必要であり、強制されるものではありません。職場や周囲の方などに接種を強制したり、強引に勧めたりすることがないようにしてください。
現在何かの病気で治療中の方、授乳中の方、過去に新型コロナウイルスに感染したことがある方はかかりつけ医等と相談のうえ、ワクチンの接種を検討してください。
妊娠中の方については、現時点で十分な臨床試験データがありませんので、接種については主治医等とご相談ください。
中部地区の取り組みについて
住民向けのワクチン接種については、市町村と医師会で個別接種、集団接種のどちらの方法もすすめていく方針を確認しています。
医師会ではすべてのワクチン接種を希望される方が接種できるように努めてまいります。
医療機関へ定期的に通院されている方は、ご自身がワクチン接種を受けても良いか、かかりつけ医の先生とご相談ください。