日本小児学会が【2歳未満の子供にマスクは不要。むしろ危険!】と発表しました。
その理由と回答をQ&Aでまとめていますので、2歳未満のお子さんがいらっしゃるご家庭は、参考にしてください。
1.【2歳未満の子供のマスク着用】について指針を発表した理由は?
・現場への医師の問い合わせが多かった
・事故が起きる可能性がある
・実際事故が多数報告されている
2.暑くなる時期のマスクについて、正しい情報のポイント
・国内外においての子供の感染者数は少ない
・子供は感染しても、ほどんど無症状か軽症で健康な子供の重症例は少ない
・感染拡大の主体は大人→子供である
・これまで「子供→大人」「子供→子供」への感染報告は極めて少ない
ポイント
1.感染している人の飛沫(くしゃみ・咳)を直接浴びないという点からは、マスクをすることの利点はあるかと思いますが、小さな子供では現実的ではないと思われます。
2.保護者が感染しない事、感染した人から2m以上の距離を保つ事が子供の感染予防に繋がります。
3.また、ウィルスに感染したおもちゃや本などに触れた手で、口や鼻、目を触ることでも感染しますので、手洗いや消毒も大事です。
3.2歳未満はマスクはしなくていい?2歳以上はマクス着用は問題ない?
2歳未満
・乳幼児突然死症候群(SIDS)が懸念されます。
多くは1歳までの乳児で発症しますが、それ以降の報告もあり、2歳までの注意が必要です。
・2歳未満では言葉で伝える事が未熟なため、息苦しさを感じても伝えられず、周囲の大人もその表情を読み取りにくくなります。
2歳以上
・問題がないとは言えません。(特に暑くなる時期は熱中症の心配があります)
・一日中マスクをしていたら不衛生になり、かぶれ等もでてきます。
・表情が見えないため、「気分が悪い」など、体調不良を訴えにくい幼児にマスクを強要することは望ましくありません。
・小学生でも「暑くて嫌だ」「気分が悪い」という子供の訴えを尊重しましょう。
ポイント
2歳未満のマスクは危険、2歳以上もマスクは強要しない
4.熱中症が心配。注意すべき点はある?
・息を吐き出す→熱を体外へ逃がす事でもあります。
・暑さの中、運動時のマスクはとても危険です。
・スポーツ庁は体育の授業はマスクは不要としています。
5.マスクをさせるにあたって、保護者が理解しておくべきことはある?
・マスクはウィルス粒子をブロックすることはできません。
・マスクは会話の際にツバ(唾液)を介した飛沫感染を防ぐための物です。
・唾液のかからない距離で人から離れている時に、マスクをしても意味がありません。
・マスクよりも、2mの距離を置く方が大事です。
6.3密の場所での対策やマスクに代用できるものは?
・マスクよりも2m以上人との間隔をあけましょう。
・泣いたりおしゃべりしている子供は、保護者向けに抱っこしてあげれば周囲へのエチケットとして十分です。
・集会などでは、小さな子ども連れの保護者専用区画を設けて、一般の方と空間隔離することもおすすめです。
7.「マスクをつけさせたくはないけど、人目が気になる」時に、後ろめたさを多少でもやわらげる方法はない?
・人と人が2m以内に近づくような状況ではベビーカーのシェード(日除け)などを出しましょう。
・抱っこしている場合は親向きに抱いて、他人に顔を向けさせないようにしましょう。
保護者と共に三密を避け、距離を取る、手洗いをするなどの感染防止にしっかり取り組みましょう。