ニュースで「クラスター(集団感染)」というワード、よく耳にしますよね。
今回4例の「集団感染事例」をご紹介します。どういう時に集団感染が発生するのか学んでいきましょう。
1.病院内で計11名が感染
・病棟1の患者が感染に気づかないまま施設へ退院
・退院後の施設先の職員、入所者が感染
・病棟1の感染した看護師と休憩室を共にしていた看護師が感染
・感染した看護師から患者2名に感染
分かった事
□ 処置やリハビリ時の感染対策の不徹底による職員の感染
□ 休憩室など換気が悪く、密な場所での感染
□ 感染に気づかないまま退院し、退院先で感染へ広がる
2.職場の会議の際に計10名が感染
・50代女性が発症1日前に職場の会議に参加
・会議に同席していた職員が6名感染
・会議に参加していない2名も感染確認
分かった事
□ 職場の会議は、閉め切った空間で一同に会してプレゼンや議論をしていた
3.昼カラオケを伴う飲食店で計12名が感染
・店舗Aで70代男性を含む計3名が感染
・各店舗をそれぞれ跨いで利用しているお客3名で、それぞれの店舗で感染者が出る
・最終的に12名まで広がる
分かった事
□ マスクを着用せず、長時間歌う人が多かった
□ 複数店舗利用者が別店舗への感染に関わっていた
□ 症状があるにも関わらず、店舗利用にて感染者が増えている
4.接待を伴う飲食店で計10名が感染
・首都圏から来た男性がキャバクラAを利用
・キャバクラAで女性店員が有症状で勤務を継続
・感染した男性客がスナックCへ
・キャバクラAの有症状の女性がホストクラブB利用
分かった事
□ 流行地域から来た利用者から店員へ感染
□ 接客時に3密となり、店員から利用者へ感染
□ 有症状の店員が勤務を継続して店舗利用者と店員に感染が拡大
5.事例に共通する点
□ 感染対策(手洗い・うがい・消毒)が不十分である
□ 換気が悪い場所での接触
□ マスクを利用していない場面がある
□ 症状があるにも関わらず、サービス利用や出勤をしている
6.クラスターを防ぐためには
□ 有症状者は出勤しないよう徹底しましょう。また、有症状を早期探知しましょう。
□ 病院から他病院または施設等に移る場合は、情報共有をしっかり行いましょう。
□ マスクを必ず着用しましょう、または着用するよう徹底周知しましょう。
□ 有症状者は店舗への出入りは控えるよう徹底しましょう。
□ 店舗では長時間の利用を回避しましょう。
□ 職場での会議は三密を避けるため、可能な限りWeb会議の形をとりましょう。それが不可能であれば、換気の徹底・十分な間隔・マスク着用に十分留意しましょう。
□ 店舗店員は、3密を極力減らす工夫や、検温などを行い、感染者の早期発見や早期対応を 心がけましょう。